名旧会創設後、初めて訪れたのがニュースターだった。 この店に辿り着いた時の衝撃は、今でも忘れる事はない。 あの衝撃が無かったら・・・ここまで旅打ちに拘る事はきっと無かっただろう。 そんなニュースターと別れる日が、遂にやってきたのだ・・・・・・・ だけど、さよならは、言わない。 初来訪時(98.08.27) 二人で途方に暮れかかっていた、後五分・・・いや十分走って無かったら引き返そう。そんな話をしていた、 そんな時だった、あの看板が目に飛び込んで来たのは・・・・・・・、 これは伝説の店だ。入る前にそう感じた。 春に。ニュースター(2000.04.30) もっと行っておけば良かったとも言える、が存分に味わったという自負もある、 なんにせよ永遠に行く事が出来ると信じていた。逆に言えばこの店が無くなったら終わりとも思っていたのかもしれない。 左:忘年ツアーにて(2001.12)右:朝陽のニュースター 私はバニーガールが大好きである。対し、スーパーバニーガールは別にそれほどでもない。 なぜこれほどに初代に魅せられるのか。それはズレ目の強弱。その奥深さ。ここにスーバニとの大きな違いがある。 スーバニのズレ目は「強すぎる」ものがほとんどであり、かつチェリーを目押しで避けない限り、ボーナスが成立した場合は ほぼ確実に単チェが降臨してしまう。しかもこれは完全無欠の鉄板目。初代の単チェは鉄板目としてはあまりに弱性で あるゆえ、仮にボーナス成立後であっても確信に至るまでに時間を要する・・・ 逆に言えばズレ目がGSであった場合もしばらくは期待を持ちながら遊戯できるということ。無論、こういった曖昧さを 嫌うプレーヤーは逆の結論に至るのであろう。 Yちゃんとサシ勝負(2003.02) ズレ目が「ほぼ鉄板」でないからこそ、フラッグ成立より遥かに多くのボーナスへの期待感を感じる事が出来る、いや出来た。 これが肝要なのだ。 左:愁ちゃん山口からようこそ(2002.12)右:バケ@相方と何回来た事か。 要は価値観の違いだ。わりとカタいズレ目出現でGSったとする。「何で入ってない!?」も間違ってはいないのだし、 「何と素晴らしきGS・・・(恍惚)」でも正解なわけだ。パチンコ型スロットに魅せられた多くのプレーヤーがその条件とした 「自分で絵柄を揃える悦び」これに通じる所があると思うのだ。ボーナスは目押しせねば(なかなか)揃わない。つまり ボーナス成立を期待し、その条件について悩み、狙い所を決め、そして祈るのだ。 バケ@相方とサシ勝負(2003.07) 左7・ベル・チェリーがスベって来、中リール中段に猛然とスベリを伴い7が落ちて来た時の一瞬の刹那・・・ 右は狙って良し、ハズして良し。目を瞑って止めるも一興。ボーナスでないのにボーナスを夢見る事ができたのだ。 なんと素晴らしきスロットであった事だろう。それを2004年まで打てたニュースター。なんと素晴らしき店であったか。 想い出にするには、なんとも辛すぎる事ではないか・・・。 初夏のニュースター(2002.05) もちろん見送りたくはなかった。閉店なんて立ち会うのが辛いだけなのだ。しかしその資格がある、と言われた。 本当にそうなのかは分からなかった。だけど最期は見届けるべきだったのだろう。・・・店は、台は、何も語らないけれども。 店内風景。別れの前日に(2004.01.31) 本気の勝負はこれが最後になるのだ。朝からYちゃんと乗り込んだ。悔いを残さず精一杯逝こう。美しく散って、魅せよう。 そうニュースターから始まった本格派旅打ち。それも遂に終わるのだから――― ―――ニュースターと共に生き、一緒に死のう。 それが課せられた任務、与えられた使命。 でも、最後の勝負まで、バニーガールは素直じゃなかった。 ニュースター最後のマジ勝負・Yちゃんと(2004.01.31) その僅か数分後、星単チェからのベルをハズしてくれた。 そのまま、そうそのまま・・・・・フルーツはINした。 最後まで、バニーガールはジャジャ馬だった。 散ってゆくのは私だけで結構。貴方にはまだ見送る台が沢山あるじゃない。 でもやっぱり素直じゃなくって、午後のハマリでスカッと飲んでみせるのだ。・・・BOXにINしたメタルさえ。 何よもう諦めちゃうの。だらしないわね貴方やっぱり。5年半。貢ぎっぱなしで終わるつもりなの。 これが最後の勝負だった。 そして最後に、バニーガールは微笑んだ・・・ その後、台が嵌る事は、無かった。 最後の勝負。BIG14、REG10、FRUITは3。―――出玉は2231枚だった。 最終日前夜、バニーは噴いた。永遠に記憶に残る勝利だった(2004.01.31) せめて明るく見送るべきだ。誰もがそう考えていた。 祭りはパーッと、激しくやろう。もう来る事はない、来ても何もないのだから。 通常営業最期の夜。もうこの灯りがともることはない 最終日 朝のニュースター(2004.02.01) 参加者全員が生き生きとしていた。本当に楽しそうだった。 店主も、その家族も―――無論表情に翳りはあったのだが―――最期に集まった我々を暖かく見つめていた。 あの人たちは、思っていたところに行けたのだろうか・・・・・・・ 左:Yちゃん。最期までよく付き合ってくれた。・・・大感謝。 右:よしまる@補佐。巡業時に共に訪れたっけ。追憶。 左:BOBやん。いつも楽しそうに打っていたよなあ。 右:レト氏。ファイヤ打たせりゃ日本一。もっと一緒に来たかった。 左:ふぉう@おやっさん。ファイヤが似合う男だった。 右:keno。パチンコも楽しそうだったよな・・・。 左:ジャイ氏。最期にファイヤの楽しみ方を知ってくれて良かった。 右:マケル氏。コーヒーサンクス。バニーの件では世話になったね。 左:天馬412氏。遠方からはるばると・・・お疲れでした。 右:ハイサイ@東北チーム。偶然ニュースターで会った事もあったね。 左:MOP氏。台のメンテ等、なにかと大活躍。お疲れだったね。 右:漏れ。って最後の最後で飛び込みBIG・・・ダメダメだったね。 結局「えらい人数」が集まってくれた。皆様には感謝のしようもない。 って私が感謝するのは筋違いというものだろうが・・・ともあれ素晴らしい祭りを、ありがとう。 最期に記念撮影。・・・これで本当にさよなら。 でも相馬。沖縄。宮城。九州。近畿にも・・・まだ逝く店がある。 確かにニュースターは逝った。他の店は・・・まだ逝っていない。 ちょっと遅いだけのこと。他の店が逝けば・・・どうせ俺も。 俺も同じところに逝く。―――だから、さよならは、言わない。 またな。俺のニュースター。 そして灯は落ちた もう二度と ともることはない・・・・・ いつか・・・・・・また会おう。 |